HUNTER✖JUKEN

”受験”という言葉が放つ魔力、それに見せられた奴等がいる。人は彼らを受験ハンターと呼ぶ。

夏は受験ハンターにとって天王山~受験小話編~

こんばんは、ヤングヒソカだ。

 

今日はぼくの夏休みのエピソードをいくつか紹介しようと思う。

 

①「冷水を浴びてやる気をだした⁉」

ぼくは夏休みの初めに毎日朝と夜に目を覚まして、頭をすっきりさせるために冷水を浴びて体をキンキンに冷やしてから塾に行っていた。

はじめはとても気持ちが良くて、勉強も集中できるからとても気に入っていた。

しかし、河合の7月模試の3日前にのどがイガイガし始めた。でもちょっと乾燥しただけだろうと思っていた。

そして模試前日、ぼくは38度まで熱が上がり、これはやばいと思って、病院に行くと、のどにウイルスが入って、風邪になってしまったのだ。でも模試は受けたかったから医者にお願いして人生初の点滴を打ってもらい、次の日ふらふらになりながら模試へ行った。(意外と模試は調子が良かった。)

あまり体に負担をかけすぎると風邪を引くということをしみじみと感じた体験だった。

 

②「毎日部活のT シャツで登校して伝説化」

ぼくは服を選ぶのにとても時間がかかってしまう癖がある。出ていく直前でやっぱ違うって感じて服を着替えに行くことはよくあることだ。

だから夏休みは毎日部活のTシャツで登校していた。それなら服を選ぶ時間もなくて済むし、温度調節もしやすい。

しかしそうすると密かに塾であるうわさが立った。

「毎日部活のジャージで来ている人がいる。」

それは僕です。

これはあとから聞いた話なのだが、あまりにも毎日部活のT シャツを着ているから受付のお姉さんに

「毎日部活のTシャツを着て、すごい勢いで勉強している受験生がいる。」

と相談しに行った女の子がいたそうだ。

別に服がないわけではない。服を選ぶ時間がもったいないのだ。

ぼくはそう自分に言い聞かせて他人の目なんて気にせず勉強した。

だから受験が終わったらすぐに服を買いに行った(笑)

 

③「塾に友達ゼロ。毎日ボッチ飯。」

ぼくは毎日部活のTシャツで登校していったから周りから少しやばいやつと見られていた。だから塾には友達はいなかった。顔見知りが何人かいたが、僕自身塾に友達を作る気はなかったから、基本的に一人だった。

しかし夏休みの最初困ったのは昼ご飯である。ぼくの塾にはお昼ご飯を食べるスペースがあって、みんな友達としゃべりながら食べていた。でもぼくは友達がいないから、それに挟まれながらご飯を食べていた。

2、3日してさすがにきつくなって、ぼくは空き教室に入って、広々とした空間で、クーラーをガンガンにかけてご飯を食べるようになった。いつも日本史の資料集か国語の便覧を眺めながら昼ご飯を食べた。

最初はボッチ飯は辛いが、何回も繰り返しているとそのほうが落ち着くようになる。

夏休みが明けて、友達と昼ご飯を食べた。友達としゃべりながらご飯を食べられることへの喜びで泣きそうになったのは今でも覚えている。

 

いま思うとヤバい夏休みだったなと思う(笑)

でも当時はこれが普通だと思ってたし、確かに辛かったけど楽しかった。

何かを犠牲にしないと成功は得られないってことなのかもしれないね。

 

受験ってつらいけど、なんか楽しい。

受験って、こんなもん。

 

「オレはいつも現在オレが必要としているものを追っている」 byジン=フリークス